産後2週間。家族3人暮らしのスタートで起きた“異変”の話
産後うつ、なんてよく聞く話だけど、まさか私たちにも関係あることだとは夢にも思いませんでした。
産後2週間。初めての家族生活にドキドキしながらも、少しずつ生活のリズムを掴もうとしていた頃のことです。
私は夫の様子にある“違和感”を感じ始めました。
夫に起きた、些細だけど気になる変化
普段はおっとりしていて、冷静な夫。
でもこの頃、彼の様子がどこかおかしかったんです。
- 話しかけると、追い詰められているかのように早口で声が上ずる
- 同じミスを繰り返す
- 注意をすると「ごめんなさい…」と下を向く
- 記憶が曖昧になっていることが増える
出産前から、夫は慣れない家事も頑張ってくれていました。
苦手な料理もこなし、赤ちゃんのお世話にも積極的。
だけどその反動のように、少しずつ「無理をしていた」ことが、態度に出てきたのかもしれません。
でも、私だって限界だった
もちろん、私も余裕なんてありませんでした。
- 会陰の傷はまだ痛み、骨盤はグラグラ
- 夜中の授乳で寝不足
- 何に対してもイライラしてしまい、そんな自分に自己嫌悪…
「交通事故レベルのダメージ」と言われる出産の重みを、身をもって感じていました。
そんな中で、誰かを支える余裕なんて、なかった。
「実家にも、産後ケアにも頼ろう」と決意
実は、私は出産後すぐに里帰りせず、夫のいる自宅に戻る選択をしていました。
理由は、実親からの連絡の頻度に疲れてしまっていたからです。
- 検診のたびに来るLINE
- 予定日が近づくにつれて増えるLINE
- 出産予定日を過ぎてからは、毎日のように届くLINE
「体を心配してくれている」と頭では分かっていても、「まだ産まれないの?」と責められているような気がしてしまって…。
それが負担になり、出産報告もすぐにはできませんでした。
──今思えば、これが「産後ガルガル期」だったのかもしれません。
そして、そんな背景があったからこそ、里帰りをしない選択が、夫への負担を増やす原因になってしまったのかもしれません。
夫婦で無理しすぎないために、選んだサポート
私は実母に連絡をし、こう提案しました。
- 実家に数日間泊まる
- 少し日をあけて、1泊2日の産後ケア施設に行く
自分を守るためでもあるし、夫をこれ以上追い詰めないためでもある。
無理をしないために「頼れるところには頼る」。
この経験を通じて、産後は“夫婦ふたりとも初めての育児”ということを、改めて実感しました。