妊娠中、からだの中では大きな変化が起こっています。ホルモンバランスや免疫の働きが変わることで、ちょっとした不調が起きやすくなりますよね。
今回は、妊婦さんに多い「風邪症状」や「頭痛」といったマイナートラブルについて、対処法をまとめました。
【風邪のような症状(咳・鼻水など)】
風邪とは、鼻の粘膜や上気道に炎症が起きた状態で、原因だある様々なウイルスやアレルギー物質によって引き起こされます。妊娠中は、普段より風邪をひきやすくなります。ホルモンの変化や、赤ちゃんを守るための免疫調整が原因とされています。
予防の基本は?
もし風邪っぽくなったら…
- 水分補給
- しっかり休むこと
つらい症状がある場合は、以下のような薬を使うこともあります。が、できるだけ短期間に留める。
- 漢方薬:小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)など
- 抗ヒスタミン薬:フェキソフェナジン、セチリジンなど(市販薬でも選べます)
注意点として、総合感冒薬(いわゆる風邪薬)は、妊娠中は避けた方がよい成分を含んでいることがあるため、自己判断で飲むのはおすすめできません。
症状が強いときは、我慢せず病院で相談することも大切です。
私は職業柄、仕事中はマスク・外出も基本的にマスクで生活していたため、特に風邪にはかかっていません。コロナが広がる前から医療職、特に病院に勤めている人は仕事中はマスクが基本です。これは感染症を人からもらわない・人にうつさないを基本にしているためです。もちろん、マスクだけではなく、手洗いもしっかりと行っていますが、それでも尚、風邪を引くときはあります。が、このブログを見てくれている皆さんの中で、もし、予防をしていない人がいれば、まずは予防のマスク・手洗いを徹底してみませんか?
【頭痛】〜腹痛や吐き気には注意〜
妊娠中の頭痛は、多くの妊婦さんが経験します。
原因は?
ただし、中には、妊娠高血圧症候群や脳の病気などが関係しているケースもあるため、注意が必要です。
対処法は?
- 休息
- 水分補給
- ストレスをためない
つらい症状がある場合は、以下のような薬を使うこともあります。
- アセトアミノフェン(カロナール)

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)であるロキソプロフェンやイブプロフェンは避けるよ。
偏頭痛にはスマトリプタン(イミグラン)が妊婦さんにも安全性が高いんだって

注意点として、市販の頭痛薬には、カフェインなど妊娠中に摂取するには注意した方がよい成分を含んでいることがあるため、自己判断で飲むのはおすすめできません。
こんな時も要注意
といった場合には、早めに医療機関を受診してください。

妊娠高血圧症候群のサイン:腹痛・吐き気・血圧上昇(収縮期血圧140mmHg,拡張期血圧90mmHg以上)にも注意が必要だよ
妊娠中は、普段なら気にならないことでも不安に感じやすい時期。無理をせず、自分の身体と赤ちゃんを大切にしながら、必要なときにはお薬や病院の力を借りて、安心して過ごしていきましょう。