授乳中は赤ちゃんのお世話で生活リズムが大きく変わり、体にさまざまな不調が出やすくなります。ここでは、よくあるマイナートラブルとその対処法についてまとめてみました。
授乳中に使える薬ってどうやって決めてるの?
相対的乳児摂取量(RID)が使われています。
このRIDが10%未満だと、
母乳を介して赤ちゃんが薬を摂取する量は少ない=薬が赤ちゃんに影響を及ぼす可能性は低い
と考えらているんです。
じゃあ、実際起こりやすい不調について見ていきましょう。
頭痛がつらいときは…
夜中の頻回授乳による寝不足や、抱っこや授乳姿勢による肩や背中のこり。これらが原因で頭痛を感じるママも多いはず。
■ 対処法
■ 薬の使用について
- 解熱鎮痛薬:アセトアミノフェン、ロキソニン(NSAIDs)など
- 片頭痛治療薬:スマトリプタン、ゾルミトリプタンなどのトリプタン系
- 吐き気があるときは:メトクロプラミドやドンペリドン
私はNSAIDsの1種であるジクロフェナクを痛い時に服用していました。
痛い時っていつ?
切開された会陰の痛み・出産の時に出てきた痔の痛み・授乳中の後陣痛・寝不足による頭痛・完母だけど、再開してしまった生理痛
私が経験しただけでも上記のようにいっぱいあります。
思い出せるだけでもこれだけ。たくさん痛み止めに助けてもらいました。ママが倒れたら大変です。産院でも、近くの病院でも構わないので、無理せず、受診・相談をしてください。
花粉症がつらい季節も…
授乳中でも、花粉症の治療薬は比較的使えるものが多いです。目のかゆみや鼻づまりに悩まされるママも、無理せず対策を。
■ 使用できる薬の例
- 抗ヒスタミン薬:フェキソフェナジン、ロラタジン、デザレックス など
- 点鼻薬・点眼薬:ステロイドを含むタイプもあるが、影響は少ない
私自身も花粉症で、鼻水ズルズル・目も痒くなるタイプなので、実際にアレジオン点眼液とフェキソフェナジン錠を処方してもらい、服用していました。ベビーにも変わらず授乳しており、何か変化がないか観察はしましたが、いつもと変わらず。確かに授乳中に使用できる薬だわーと納得していました。むしろ、薬を飲んでいない時の方が鼻をかむので、すごい目で見られていました・・・笑
意外と多い歯周病
忙しさから歯みがきの時間が減りがち。産後はホルモンの影響もあり、歯ぐきのトラブルが起こりやすいです。
■ 放置すると…
痛みや腫れが出て、鎮痛薬や抗菌薬が必要になることも。
■ 使える抗菌薬
- ペニシリン系
- セフェム系(いずれも授乳中に使用可能)
■ 使える解熱・鎮痛薬
解熱鎮痛薬:アセトアミノフェン、ロキソニン(NSAIDs)など
無理せず、自分の体も大切に
赤ちゃんのお世話が優先になる時期ですが、ママの体調もとても大切です。つらいときは我慢せず、適切にケアしていきましょう。薬が必要な場合は、授乳中でも使用できるものがありますので、医療者に相談しながら安心して過ごしてくださいね。
気になる方は、国立成育医療研究センターにて授乳中のお薬相談も行なっていますので、相談してみてくださいね。出産後の方で、予約が必要ですので、そこだけ注意してください。また、母乳育児の利点も書いてくれてるので、ぜひ読んでみてください。リンクはこちら→https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/